頬骨は中顔面で最も外側に張り出した骨構造であり顎顔面骨折の好発部位である。頬骨部の骨折は、その解剖学的構造のみならず上顎や眼窩を構成する上顎骨に及ぶ場合が多いため、頬骨単独骨折のみならず頬骨上顎骨複合体骨折の診断と加療は口腔外科医が習得すべき必須の技術ならびに手技である。頬骨は隣接する頭蓋顔面骨に頬骨前頭縫合、頬骨上顎縫合、眼窩下縁、頬骨側頭縫合、眼窩側壁で接合している。頬骨骨折に対する観血的整復固定術 (Open Reduction and Internal Fixation : ORIF)を行う場合は、①頬骨前頭縫合、②頬骨上顎縫合、③眼窩下縁での3点固定が必要である。その固定材としては、従来のチタンミニプレートばかりでなく近年では生体吸収性プレートも重要な選択肢となっている。とくに、生体活性を有するSuperFIXSORB-EX®は吸収性材料のなかでも生体親和性に優れ、かつ骨治癒にも有利であり、頬骨上顎骨複合体骨折のORIF習得すべき重要なシステムである。 本セミナーでは講演に加え、ハンズオン形式で実際の頬骨上顎骨複合体骨折の整復固定に関して手技を体験する機会を提供することで、吸収性プレートシステムの理解を深めるとともに、臨床に役立つ技術の習得の一助となれば幸甚である。
演者:
助川 信太郎(香川大学医学部 歯科口腔外科学講座)
定員:
12名
共催:
帝人メディカルテクノロジー株式会社
ハンズオンセミナー1-B
吸収性骨接合システムSuperFIXSORB-MX®を用いた顎変形症治療
日時:
5月10日(土)14:00 ~ 16:00
会場:
第3会場
内容:
顎変形症治療において、吸収性骨接合システムであるSuperFIXSORB-MX®は、新たな選択肢として注目されている。本セミナーでは、上顎骨形成術(Le Fort I型骨切り術)、下顎骨形成術(下顎枝矢状分割術)、おとがい形成術の3つの一般的な術式に加え、SuperFIXSORB-MX®を用いた骨接合法の具体的な手技やその有用性について解説する。また、顎顔面領域の解剖学的留意点、術後合併症の予防および対処法についても詳述する。近年、顎変形症治療を希望する患者は増加傾向にあり、顎変形症手術は口腔外科医にとって習得すべき重要な手術手技の一つである。SuperFIXSORB-MX®を用いることで、従来の金属製プレートシステムと比較し、二次手術を回避できる点や患者負担の軽減といったメリットがある一方で、固定力や吸収過程おける課題も存在する。これらの利点と限界について具体例を交えて考察し、術後の予後向上につながる適切な適応を検討する。 本セミナーでは講演に加え、ハンズオン形式で実際の手技を体験する機会を提供することで、吸収性システムの理解を深めるとともに、臨床に役立つ技術の習得を目指す。顎変形症手術における最新知識とスキルを共有する場となることを期待する。
International Bone Research Association(IBRA)は、顎顔面外科領域および整形外科領域の先生方の様々な活動をサポートをするスイスに本部をおく独立非営利団体です。IBRA の主な活動は、様々なレベルの教育コース、国際的シンポジウム、奨学金プログラム、研究プロジェクトを世界の先生方に提供しております。また、その活動は国、専門領域の垣根を越えたインターアクティブなものであり、医療発展、患者ベネフィットの向上を目指しております。 今回のセミナーでは、今後活躍される若手の先生方に向け、吉田先生、渡辺先生のご協力のもと、顎矯正術の基本に関する講義および骨モデルを使用したSSRO, LeFort I型骨切り術のワークショップを開催いたします。また、若手の先生方が今現在抱えている疑問等をフランクに相談できるクールダウンセッションも設けさせて頂いております。当セッションでは最新デバイスを使用頂きながら、自由な雰囲気のディスカッションする新たな試みも予定しております。 先生方のお役に立てるセミナーとなります様、誠意準備を進めてまいります。(https://www.ibra.net/)
演者:
吉田 秀児(東京歯科大学 口腔顎顔面外科学講座) 渡辺 昌広(大阪歯科大学 口腔外科学第二講座)
定員:
20名
共催:
International Bone Research Association
ハンズオンセミナー3
ハンズオンセミナー3-A
超音波骨切削機器と45°アングルハンドピースの使用法 ―抜歯とブロック骨採取―
日時:
5月10日(土)13:30 ~ 16:00
会場:
第5会場
内容:
本セミナーでは東北大学の山内健介教授をお招きし、超音波骨切削機器を使用した骨切削や骨採取を実施いたします。 ① 超音波骨切削機器(以下US機器)を使用した低侵襲な骨切削や骨採取 ② 45°アングルハンドピースを使用した効果的な抜歯法 US機器を使用した実習では、深部到達性の高い特殊な長いチップを使用し、US機器を活用&工夫することで低侵襲な手術につなげられる手術手技の習得を目指した解説と実習を行います。45°アングルハンドピースを使用した実習では、抜歯およびUS機器との組合せで行う下顎臼後部のブロック骨採取法の解説と実習を行います。
Trauma was the initial starting point of SORG and is up and until today a central focus of the group. Even though, at least in Europe, the number trauma cases decrease, the higher functional and aesthetic expectations of the patient together with an increased cost pressure which urges the surgeon towards a thorough pre-surgical planning and a fast and uneventful recovery. Still we see a large difference in quality of patient care depending on the geographical area the surgical team is based. So besides research and development, teaching and education remains the main focus of our interest. Research and development on the following subjects: •Basic science on bone healing as well as on biomechanics •Stress shielding after conventional versus locking plate treatment •Diagnostics, visualization, and imaging as well as preoperative surgical planning •Instrumentation and surgical equipment for surgical practice •Material science on biocompatible implant materials •Autogenous vs. alloplastic tissue repair •Resorbable materials •Application of software, instrumentation and new elements which can incorporate into our clinical practice
座長:
伊藤 耕(埼玉医科大学病院 歯科・口腔外科)
演者:
Niall Mark Hamilton McLeod(University hospitals Coventry and Warwickshire)