会長挨拶
第9回国際臨床医学会学術集会
会長 南谷 かおり
地方独立行政法人 りんくう総合医療センター 国際診療科
大阪大学大学院医学系研究科 社会医学講座・公衆衛生学
このたび第9回国際臨床医学会学術集会の会長を拝命した、りんくう総合医療センターの南谷かおりです。なるべく多くの人たちに参加してもらえるよう、2024年11月23日(土祝)に、大阪中心部の大阪大学中之島センターで開催する運びとなりました。思い起こせば、私が日本渡航医学会大会長を務めた「グローバルヘルス合同大会2020大阪」は新型コロナ感染症でオンライン開催となりましたが、あれから4年の月日が流れ、大阪・関西万博EXPO2025 を目前にして、今回は国際臨床医学会の会長を拝命したのは誠に光栄であり、同時に身の引き締まる思いです。
近年、日本は少子高齢化で人手不足が続いていますが、外国人人材の雇用に伴う在留外国人数は増えており、2013年上半期で過去最多となりました。加えて訪日外国人観光客も回復の兆しが見え、それに伴い外国人患者数も増加の一途をたどると思われます。今後は誰もが外国人を身近に感じるようになり、国際臨床医学会の重要性は今以上に増すでしょう。2023年のグローバルヘルス合同大会では、外国人医療に対する関心度の高まりを実感できました。
私が勤務する「りんくう総合医療センター」は関西国際空港から一駅目に位置する総合病院で、感染症センター及び泉州救命救急センターを併設しており、訪日や在留外国人患者も多く訪れる病院です。今回の図柄は、空港に続く関空橋と海外に向けて飛び立つ飛行機をイメージしました。私たちの学会を通して世界に橋を架けることで、イノベーションを実践しながら外国人との未来共生に挑戦していきたいと思っています。