会長挨拶
テーマ:Elevate the momentum of HGM(Hospital General Medicine)

第31回日本病院総合診療医学会学術総会
会長 新村 健
兵庫医科大学 総合診療内科学 主任教授
さてこの度、「第31回日本病院総合診療医学会学術総会」を2025年9月27日(土)28日(日)の2日間、アクリエひめじ(姫路市文化コンベンションセンター)で開催させて頂くこととなりました。本会は病院診療の最前線に立つ「病院総合診療医」らが全国より一堂に会し、診療の質の向上をテーマに、教育・研究からの視点も交え、多面的に議論する学術集会です。病院における初診外来のプライマリ・ケアから入院治療、病院マネジメント、退院後のケアまでの包括的な診療をカバーする議論が行われます。
今回の学術総会のメインテーマは“Elevate the momentum of HGM(Hospital General Medicine)”とし、病院総合診療医の活躍を幅広く議論していきたいと考えています。医学と医療の深化と先鋭化に伴い、俯瞰的に医学・医療を見渡すことのできる病院総合診療医の役割は今後ますます大きくなると確信しています。その一方、病院総合診療医には最適な診療に必要な情報収集や新しいテクノロジーによる診断・治療技術の習得がますます必要になってきます。そこで本学術総会では、病院総合診療医が活躍できる診療の場や研究テーマ、教育におけるリーダーシップを議論するとともに、救急、高齢者、地域医療、感染症治療、特定機能病院での各専門医との連携体制などに関する意欲的なプログラムを企画していきます。
私ども兵庫医科大学総合診療内科は、大阪にほど近い兵庫県西宮市の地で、地道に診療・教育・研究に取り組んできました。2025年は大阪・関西万博の開催年になります。そのため我々は大阪中心部から少し足を延ばした、世界遺産、姫路城を望むアクリエひめじでの学術総会開催を選択しました。日本の病院総合診療をさらに向上させるための活発な議論が交わされることを期待するとともに、参加者の皆様には、姫路および大阪・関西をご堪能いただけるように、しっかりと準備を進めていく所存でございます。