日本脊椎関節炎学会 第35回学術集会

日本脊椎関節炎学会第35回学術集会
会長　川上　 純
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科　先進予防医学共同専攻
リウマチ・膠原病内科学分野　教授

日本脊椎関節炎学会第35回学術集会を2025年8月23日から24日に、長崎市の出島メッセ長崎にて開催させていただく運びとなりました。歴史と異文化が交錯する長崎の地で、伝統ある本学術集会を担当させて頂くこと、大変光栄に存じます。

長崎は、かつて鎖国時代に唯一の国際貿易港として開かれ、医学や文化の交流の地でもありました。この地において脊椎関節炎の診療・研究に携わる全国の医師・研究者が一堂に会し、新たな時代に向けた知見を深めることは、非常に意義深いものと考えております。

本学会は、30年以上にわたり、脊椎関節炎に関する研究の発展と診療の均てん化を目指し、全国の様々な診療科の医師・研究者と共に歩んでまいりました。今日では、脊椎関節炎に携わる医療者が一丸となり、地域社会に貢献しながら、国際化に対応した組織として活動を続けております。また、毎年開催される全国規模の学術集会は、研究成果の発表や情報交換の貴重な機会として、我が国の医学と医療の発展、ひいては国民の健康の向上に寄与してまいりました。

第35回となる今回の学術集会では、「みんなで拓く脊椎関節炎の新時代」というテーマを掲げ、脊椎関節炎診療・研究のさらなる進展を目指します。特に、若手医師や研究者の育成に力を注ぎ、診療・研究の質を高めることで、未来の医療の礎を築くことを目的としております。また、膠原病・リウマチ内科、整形外科、皮膚科、小児科、放射線科、基礎医学研究者など領域横断的な専門家や研究者・その他医療者を含めた約350名の参加が見込まれており、幅広い視点からの議論が期待されます。

長崎の歴史的な風土と共に、学術集会が参加者にとって有意義な学びの場となり、交流を深める機会となるよう、全力で取り組んでまいります。皆様の積極的なご参加と活発な意見交換を、心よりお待ち申し上げております。